複雑型子宮内膜異型増殖症から子宮体がんへ。私の場合。

入院、手術、術後の検査について書いてます(*゚ー゚)

#44 子宮体がん 手術後の検診 14回目

 5月に手術後14回目の検査を受け、結果を聞いてきました。
 
- 2021年5月 - 

【CTと採血の検査】
ビビりな私は怖い物から済ませたいので、採血からスタートです。
いつものように右腕を差し出したのですが、看護師さんから「1年前は左腕から採ってますね」と。血管の出ずらい私はどこの病院に行っても看護師さん泣かせで、他の病院でカルテに採血できた場所をメモられていたのですが、こちらの病院でもメモられていました。最初から看護師さんも二人体制で申し訳ない限りですが、そのおかげもあり、今回は一回で血を採ることができました!
看護師さん、本当にありがとうございます!!

そしてCTも慣れたもので、台に寝転ぶや先生に言われる前に腕を頭上に伸ばし、「すみません、五十肩の後遺症で左腕が痛いので(腕の下に引く)タオルを貸してください」と自らお願いしました。良いのか悪いのか、CTもベテランの域に…。
  
【結果】
今回も、腫瘍マーカー等々問題なく再発は見られませんでした!
 
- 雑感 -
K先生から「1年振りですが、変わりありませんか?」と言われ、そういえば手術をする1年前は月に数回、手術が終わっても2年目くらいまでは三カ月に一度は先生に会っていました。三年目以降も年に二度、その間に腎盂腎炎で入院した時もお世話になっていたし、この7年間にこんなにK先生に会わないことはありませんでした。

病気にならないことが一番であり、本当は会わないことが良いことかもしれないけど、なんだか寂しいような心細いような気持になるから不思議です。コロナ禍の診察で、微妙に先生の椅子と私の椅子の間隔が開いていたから余計にそう感じたのかもしれません。

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K先生!

何はともあれ、来年も元気でK先生に診てもらって、「問題ありませんね!」と言ってもらえるよう頑張りたいと思いました。

 

ノート

やりたくないけどやらなければならない物事があると、急に掃除を始めたくなります。それはもう、いつも以上に丁寧に。
という訳で、おトイレの掃除から始まり、自分の部屋と普段はやらない本棚や机の引き出しの掃除を始めたら、2,3ページしか残っていないノートが出てきたのです。中身を見ると、5年前に入院した時の記録でした。

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きったない字でなかなかガッツリ書いてますw
右側のページが白紙なのは、左側に書いたことの補足を後で補うためで、ページによっては何やら書き込んでありました。入院した翌日がもう手術で、入院した日と手術後3日目くらいから書き始めた記憶が残っています。
どうせ後からブログにするからと殴り書き。
今読むと意味不明な箇所も沢山。
病院の談話室に座ってひたすら書いていたこと思い出しました。

とりあえず再発することなく5年が経過し、定期検査も1年に1度となりました。
年齢的に体力が落ちたことは否めないけど、手術の後遺症にも慣れ、今は元気にしています。むしろそれが当たり前となって、普通に生活できることのありがたみを忘れ、小さなことに腹を立てたり、愚痴ったり…。

ヨシッ!
せっかく5年前の気持ちも思い出せたことだし、ここはひとつ美味しい物でも食べて、クヨクヨ悩んだりせず、頑張りますか(*゚▽゚)ノ

 

#43 子宮体がん 手術後の検診 13回目 - 5年が経ちました! -

5月に手術後13回目の検査を受け、結果を聞いてきました。
 
- 2020年5月 - 

【CTと採血の検査】
検査はいつものようにCTと採血による腫瘍マーカーのチェックです。
CTは寝台に寝ていれば終わります。
採血は二度目で成功、無事終了しました。毎回毎回、看護師さん泣かせで本当に申し訳ないと思いつつ、血管が出やすい人が心底羨ましいです…。 
 
 
【結果】
今回も、腫瘍マーカー等々問題なく再発は見られませんでした!
 
- 雑感 -

先生から「5年が経ちましたね。」と言われ、続けて「以前は5年経つと検査は卒業だったけど、今はずっと続けることになっています。でも、次は1年後ね」と言われました。退院して2年目くらいまで検査は5年と言われていたので、この3年の間に方針が変わったようです。なので、検査はこれからも継続。私自身その方が安心です!
さて、今回は区切りもよいのでこの5年間のまとめ的なものを。

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私が病気になって失ったもの
- 日常生活と仕事 -
ひどい貧血状態で通勤するだけで精一杯。まともに仕事ができず、仕事内容はどんどん庶務作業へシフトしていきました。ただ、それもまともにこなせない。
私の貧血の症状は、ひたすら体が怠いというもので、めまいや気絶して倒れるといったことはなく、どこか痛いというわけでもない。そのせいか当時いらした産業医の先生に「外に出てはいけない」と言われても“自分は病気”という自覚が一切持てず「私に長期休暇を取らせようと思ってそんな風に言ってるんだ」とすら思っていた。経血で会社やお店の床を汚すほどだったのに。疑ってしまったこと、謝れるなら先生に謝りたい。
とにもかくにも自分はナマケモノになってしまったのだと考え、メンタル的なダメージも大きかった。  

手術でなくしたもの
子宮と卵巣と手術中に膀胱に傷がついたことで変わってしまった睡眠のリズム

手術して得たもの
貧血からの解放。貧血が改善され、ボーっとした状態が少しずつ改善され(もとよりぼんやりした性格ですが…)、手術してから一年ほど経って初めて自分は病気だったのだという自覚が持てました。
あとは、病名が「複雑型子宮内膜異形増殖症」から「子宮体がん」へと変わった診断書と生命保険会社から支払われた保険金でしょうか。

今現在苦労していること
手術する前の47年間、一度寝たら朝まで目が覚めない生活を送ってきたのに、手術後、一晩に二度、三度とトイレに行くために目が覚めるようになりました。
これに慣れるまで3年は掛かりました。起きているときは良いのですが、今も夜は2回は確実に目が覚めます。朝までぐっすり寝たいという気持ちは今もあるけれど、もう自分の体はもうそういう「仕様」になったのだと諦めがつきました。

それから元気になったことで以前のように皆と同じ仕事をしたいと思うようになりましたが、取り戻すのは大変! 希望を出して少しずつシフトしていますが、庶務作業は抱えたままです。自分の実力の問題が一番大きいとはいえ、今はこれが何より辛い。
病気の間、同僚に迷惑をかけ続け、それが何年か経って元気になりましたのでこれからは皆と同じように働きますと言っても、虫が良すぎるるのかもしれません。

 

  ふー。

 

元気になると欲が出る。
こうやって文字にしてみると今現在の自分を苦しめているは「欲」? いやいやこれは「やる気」でしょ? と、自問自答を繰り返しても答えが出せず、だから苦しいのかもしれません。

大きく考えればがんは抗がん剤が不要なほど初期で見つかり、再発もせず、元気でいられるだけで万々歳! がんが分かった当時は、冬季オリンピックが見たい、サッカーワールドカップが見たい、エヴァの新劇場版だけはどうしても観たいと考えていて、それも残すは公開間近のエヴァンゲリオン新劇場版最終作のみとなりました。

目先のことだけにとらわれず、何が自分にとって幸せなのかを考えなければ…。

楽しみを見つけながら、日々悩んだり、考えたりするのが日常であり、幸せなことだと思います。

とにかく来年の検査まで元気に頑張って、先生にも元気な顔を見せたい。
そういえば先生はほっそりスマートなのに、いつも特茶を飲んでいる。
来年、先生に会ったら効果はあるのか聞いてみようw

 

採血は「共同作業!」

TwitterのタイムラインにこんなRTが流れてきました。

 

 

 私は看護師さん泣かせの腕(血管?)の持ち主で、

 ・カルテに「ここら辺から…」的なメモを残されている

 ・途中で看護師さんが交代することは度々

 ・成功した時に他の看護師さんが「え、どの辺から?」と見にくる

 ・入院時、看護師さんが通りかかった先生に駆け寄り確保(先生が採血)

 ・看護師さんが私の腕を蒸しタオルで温めたり、さすりながら
  「(血管)出ろ~、出ろ~」と念じる

等々の経験があります。

なので私的には3回のやり直しは想定の範囲内なのですが、失敗すると看護師さんは「すみません」「ごめんなさいね」と誤ってくれたりするので、「いえいえ、私の腕が太いばかりにすみません!」とこちらも謝るのですが、そんな経験を数年繰り返した結果、いつの間にか「採血は看護師さんとの共同作業!」考えるようになりました。

スムーズな採血に向け、自分でもできることはとにかく頑張る。
具体的に言うと、私の場合、病院の駐輪場に自転車を停めたら

 ・腕を振ってリラックス

 ・手をグーパーさせる

 ・採決が成功した場所を自分でも覚えて、その部分を摩ったり、軽く叩く

を採血が始まる直前までしていますw
寒い日なんかはそれでも採れないこともありますが、成功率は上がっていると思います。

とにもかくにも看護師さんには本当に感謝の気持ちでいっぱい。
実際に治療してくれるのは先生かもしれませんが、例えば入院ともなるといつもでも身近にいてくれるのは看護師さん。お世話だけでなく、応援してくれたり、励ましてくれたり、下半身麻酔の時に手を握ってくれたり、咳が止まらくなった時も寒気で体がガタガタ震えているときも背中をさすってくれるのは看護師さんですし…
だから一緒に頑張りたい!

 

ただ、一つだけ言わせてください。
何度目かで採血が成功した時、「よし、キタ!」とか「(ほかの看護師さんに向かって)出た! ルッカさんの採血できましたー!」等々、心の声がダダ洩れなことも結構あります(゚m゚*)フフフ

でも、そんな風に喜んでもらえたら本当に本当に嬉しいです。
看護師さん、いつもありがとうございます!

 

#42 子宮体がん 手術後の検診 12回目

11月に手術後12回目の検診を受け、結果を聴いてきました。
 
- 2019年11月 - 

【CTと採血の検査】
いつものように採血とCTの検査です。
ちなみにどちらから受けても良いのですが、注射が苦手は私は可能な限り採血からスタート(゚m゚*)
 
というわけで今回も採血から。
二回目で採れました!
できれば一回で…というのがもちろん本音ではあります。が、三度目までは想定の範囲内。特に今回は検査の日が冷たい雨で体が冷え切ってしまい、採血前のルーティーンとして病院に入る前から腕を振り、摩り、手のひらをグーパーしていたのですが、間に合わずでした(ノ∀`)
 
CTについては、いまだ2年前の強烈な五十肩の後遺症で左腕を上げたままの状態がだんだん辛くはなりますが、なんとか我慢できるので良しw
 
【結果】
今回も再発は見られませんでした。
手術から3年目くらいまでは日々がんのことを考えていましたが、だんだんと忘れるようになり、今ではニュースで取り上げられたり、たまたま誰かと病気の話になったりしなければ基本忘れています。逆に(?)検査から結果がわかるまでの一週間が怖くなりました。ただ、これも性格なのか性分なのか、結果が分かるまでの一週間は怖さを忘れるため、“好きなだけ食べていい週にしよう”という謎ルールを発動し乗り切っています…w
 
 
- 雑感 -
先生から「今度の5月で5年ですよ」と言われました。
そのあと先生と「早いですねー」と話して笑っていました。
次の検査はまた半年後、来年の5月です。そしてその次の検査からは1年に1度となるようです。
 

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この写真は、今年9月に行った岡山県瀬戸内市牛窓という場所にあるオリーブ園から瀬戸内海を撮ったものです。
来年もまたこんな景色が見られるよう、元気でいなければと思います。