複雑型子宮内膜異型増殖症から子宮体がんへ。私の場合。

入院、手術、術後の検査について書いてます(*゚ー゚)

#19 子宮、卵巣摘出手術のための入院 九日目前半(手術から八日目)/クララの気持ち

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 【この日の主な予定】残り半分の抜鈎(ばっこう)
           
膀胱に入っているバルーンを抜く
           
退院診察/病理検査の結果報告

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深夜3時過ぎに寝たのに、目が覚めたらまだ4時でした。
膀胱に入っているバルーンを抜くことは、私にとってそのくらい嬉しいことだったんです。これはもう眠れないな…と思ったのですが、それからまたウトウトしたようで6時過ぎから始まる朝の検温で目が覚めました。

  

その後8時に朝ごはんを食べて、はやく看護師さん来ないかな~と思いながらも、少々気になっていたことが…。それは、昨日からおしっこがあまり出ていないこと。極端に水分を取らなかったというわけでもないのに。やってきた看護師さんもそのことを心配していましたが、先生の指示の元、まずはバルーンの管をハサミ型のクリップで止めます。これで次に尿意(といっても、バルーンを入れている間中、常に我慢しているような感覚ですが…)を感じたら看護師さんを呼び、バルーンを抜いてもらうと同時に普通におしっこをすることになります。

 

そしてこの後、処置室に呼ばれ残りの抜鈎をしながら退院診察となったのですが、このことについては次回の日記に書きます。

 

というわけで、抜鈎と退院診察を終えた10時過ぎ。
いよいよ出そう!ということで、看護師さんに来てもらってバルーンを抜いたのですが、膀胱炎にかかった時のような鈍痛が…。嫌だな(´・ω・`) と思ったけれど、

 

  手術で膀胱に傷がつき1cmとはいえ縫うことになったのだし、
  手術中はおしっこが出なくなってしまったとも聞いてる。
  術後7日間、普通にしていなかったんだから、すぐに前と同じ
  状態に戻るわけがない!

 

と気持ちを切り替えることはできました。

ただ、翌日の10時までどのくらいの量が出ているかを計ることになり、それはとてもとても面倒でした(ノ∀`)

  

それからバルーンを抜いてもらうと同時に奪われてしまったのが、入院中、看護師さんの次に私の心の支えだった(先生ごめんなさい(*ノノ))これ、

  

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点滴棒が回収されてしまったのです!!

手術が終わった翌朝から私の歩行を支え、点滴薬や痛みどめ、私に繋がった管の先にある袋等々いろんなものをぶら下げてくれていた点滴棒…。

なんていうか、もう本当は歩けるのに車いすがないと不安で仕方なかったアルプスの少女ハイジに出てくるクララのような気持でした┐(´-`)┌

  

点滴棒は本当にお役立ちアイテムだったなぁ…。
退院した今も、両手に荷物があると点滴棒があれば引っかけられるのに…と、恋しくなるほどなのでした(゚m゚*)

 

#18 子宮、卵巣摘出手術のための入院 八日目(手術から七日目)

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 【この日の主な予定】半分だけ抜鈎(ばっこう)

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この日の明け方もまた以前に好きだった人の夢。昨日の夢と同じ人。
さすがに二日連続とか、自分で自分が嫌になる。昨日の日記にも書いたけど、もう好きじゃない。嫌いになったとかではなく、どこか知らない場所で幸せでいてあったらいいなと思っているだけ。普段思いだすことなんてないのに、こんな未練がましい夢は本当に嫌(´-д-`)

    

  

さてさて、この日は入院前から怯えていた抜鈎(ばっこう)の日。抜鈎というのは手術の傷口を止めているホッチキスの針のようなものを外すことで、この日と明日で半分ずつ取ることになっていました。

ちなみに、私の中のネガティブな世界では、ホッチキスの芯みたいなのと自分のお腹のお肉がガッツリ融合。なので引っ張ってもなかなか取れず激痛。ということになっております。

が…、昨日抜いた皮下ドレイン(お腹の管)同様、下腹の方がほんのちょっぴりチクッとした程度であとはほぼ無痛。二日連続で看護師さんに「大丈夫だったでしょ?w」と笑われることになったのでした(*ノノ) 本当に恥ずかしいのですが、ビビリなので仕方ない…w

 

この日もこれ以降は特に予定が無く、手術後初めて自分で髪の毛を洗ったり、顔を石鹸で洗ってみたり。

 

それから、「へー、こんなものも出るんだ!」と思ったのがお昼。

  

   

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なんと、おうどんでした! 私、ごはんしか出ないものだと思っていたのでこれは嬉しかったな(´∇`) しかもおやつ(原宿ドック)付き! 私、原宿ドックってあまり好きではないのですが、久しぶりに食べたらなんだか微妙な味が癖になるというか、思い出の味になりそうな…。退院してどこかで見かけたら買ってしまいそうですw

 

それからこの日はなんと、病院の1階にある売店に行ってもよいとお許しが!
売店以外の場所に行ってはダメ。すぐに戻ってね。帰ったら必ずナースに戻ったことを知らせてね!」と念を押されましたが、買い物の楽しいことったら!! 外来の時にも時々利用する本当に小さな売店が、こんなに楽しい場所だったなんて。この時のことを思い出すと、今でもウキウキした気分になるくらいです(゚m゚*) でも、この時何を買ったのか今一つ思いだせない。お茶と、お菓子かな? なんかパンも買った気がしてきた。食べ物ばっかり…(゚д゚)

  

と、そんなことはともかく、明日はいよいよ待ちに待った膀胱に入れているバルーンをとる日。少しずつ慣れてはくるものの、おしっこを我慢するような感覚はずっと続くのはとてもストレスでした。もう嬉しくて嬉しくて、この日の夜はほとんど眠れませんでした。

 

#17 子宮、卵巣摘出手術のための入院 七日目(手術から六日目)

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 【この日の主な予定】皮下ドレイン(おなかの管)を抜く

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この日の明け方、夢を見ました。
20代前半に振られてしまったけど、好きだった人が出てくる夢。楽しくもなく、つまらなくもなかったけど内容は覚えてない。そんな夢。彼以上に好きになる人と会うことはもう無いだろうと思うくらいだったけど、今はもう好きではないし、会いたいという気持ちも全くない。目が覚めた時「嫌だな、弱ってる時にこんな夢。」って思いました。

    

  

さて、そんな入院七日目。
朝の回診時、真っ先に「今日、お腹の管が抜けたらプリンを食べていいですか?」と先生に質問。「一個だけね!」と言われ喜んではいたのですが、この日は手術前からから先生や看護師さんに「お腹の管抜くの痛い? どのくらい痛い?」とぼやき続けてきた皮下ドレイン(お腹の管)を抜く予定があったのです…。回診後、さっそく処置室に呼ばれ診察台に横になりました。

 

先生から「(管を)止めている糸を着るので、ちょっとチクッとしますよ~」と言われ、「い、糸~!? 糸で止まってたの??」と私の恐怖心MAX!! するとちょこっと引っ張られる感じがあり、これから痛いのくるゾ~!! と踏ん張っていたら、もう終わってたっていう…。チクッっとした感じすらなく、「大丈夫だったでしょ?w」と先生からも看護師さんからも笑われてしまいました(*ノノ)

  

この日は他に予定はなく、またも看護師さんに髪の毛を洗ってもらいました。膀胱のバルーンが取れない限りシャワーを浴びられない私にとっては、本当にさっぱりと気持ちが良く、ただただ看護師さんに感謝です。

 

それから、日に日に元気になっていたのですが、ベッドから起き上がったり、横になったりするのはまだ大変で、この日はこんな…

   

  

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ナースコールボタンを床に落っことし、それを拾うためにベッドから起き上がろうとモゾモゾしていたら、上の絵のような状態に! 腹筋に力が入らないので、頭と足がそれぞれベッドの下に垂れ下った状態になるともうお手上げです。数分こんな状態のままどうにもならず、廊下に人の気配がしたら声を上げて看護師さんを呼んでもらうしかないなと諦めかけたら、ちょうど午後の検温で看護師さんが入ってきて救出してもらえましたw 絵心がないのでこれ以上掛けませんが、本当はもっとパンツ丸見え的なすごい格好で…┐(´-`)┌

 

そして、夜。
夕食と一緒に黄色い紙が配られ、何かと思ったら今後の献立表!! 朝と夜に関してはメニューが二種類あって、どちらか選択したのち所定の箱に出しておくよう書かれていました。

食べることには熱心なので、私は食後すぐに書きこみ、いそいそとベッドを抜け出して所定の箱を探したのですが、見つかりません! 通りかかった看護師さんに聞いたらまだ設置前だったらしく、どんな非常時でも食べることには迅速な自分に呆れたのでした…(゚m゚*)

 

【番外編】 深夜の訪問者

これは闘病、治療とは関係のない出来事で、日記に書きとめることはしていませんでした。ただ、忘れることもできなくて【番外編】として書留めておこうと思います。

   

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子宮・卵巣摘出手術のために入院して以来、なかなか眠れない日が続いていました。
主な原因は、手術の傷と体に繋がっている管の類が気になって自由に(無意識に)寝がえりがうてないことでしたが、ベッド自体も私に合わなかったんだと思います。談話室の椅子で眠れるくらいなので、私は特別神経質な人間ではないんですけどネ(ノ∀`)

 

それからもう一つ。
浅い眠りの時に看護師さんが見回りに来て、目が覚めてしまうということもありました。もちろん看護師さんは、患者を起こさないようそーっと入ってくるのですが、入院6日目の深夜もそうでした。

  

ウトウトっとし始めた時にドアをそーっと引く音がして、看護師さんの足音がする。どんどんこちらに近づいてきて、今夜の看護師さんは誰かな?と思って目を開くと姿が見えない。そんなに広い病室でもないのに…なんて考えていた時、体が固まりました。目は見えているのに体が動かない。

  

     あ、金縛り(;゚∇゚)

   

足音だけはどんどんこちらに近づいてくるのに、姿は見えない。なのに不思議と怖いのか怖くないのかわからない。でもその足音がベッドのそばで止まった時に目を閉じたんです。そしたら両肩を掴まれて、前後におもいきり揺すられました。凄くびっくりして心臓がドキドキしているのに、それでもやっぱりあまり怖い感じがしない。そこで体が自由になって初めて「怖い、明日もあったらどうしよう…」と思ったのですが、そのまま眠ったみたいです(゚m゚*)

  

金縛りって体調やストレスが関与していて、それが科学的に証明されているようなことを聞いたことがあるし、もしかしたらただの夢だったのかもしれません。超ビビリな私があまり怖くなかったというのは不自然だし(゚m゚*)

なのでこのことは看護師さんには話さずにおきました。確証のないことで変に怖がらせても申し訳ないので。

    

ちなみに、こんなことがあったのはこの日だけ。
そしてあまり怖くはなかったので、体調の関係で起こったとか、そうではないのかと深く考えず、善意のある誰かが「しっかりしろ!」とメッセージをくれたんだと思うことにしたのでした(*゚ー゚)

 

#16 子宮、卵巣摘出手術のための入院 六日目(手術から五日目)

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 【この日の主な予定】特になし!

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この日もまた目が覚めた時に、昨日よりも体力が回復してる!という実感がありました。椅子にも長時間座っていられるように(1時間半くらい)なり、刺し子や3DSもできるように!

 

そしてこの日は特に予定はなく、闘病中の休日みたいな日。

ただ、看護師さんがお腹の傷を診てくれた時、お腹に刺さっている2本の管(皮下ドレイン)の内、1本が抜けていたことが発覚。そういえば、前日、床に落ちたものを拾おうとした時、お腹に痛みが走ったのですが、その時に抜けてしまったようです。管はテープで何か所も留めてあるので、床に落ちず気がつきませんでした。その後、先生が診てくれて、まさかもう一回刺すなんてことは…(;゚∇゚) とビクビクしましたが大丈夫でした。

    

それから夕方になって母がご近所の方から頂いたお見舞いのプリンやゼリー、チョコレート、クッキーをごっそり持ってきてくれました。ちょうどプリンが食べたかったので、なんてラッキー(*゚д゚*) と思ったのですが、看護師さんからお腹に管が刺してある時には病院食以外の物は控えるようにと言われてしまい、沢山のお菓子を目の前に全てお預け…。心の中は、

  

  お腹の管、どうせなら2本とも抜けてたら良かったのに!!

 

という不謹慎な気持ちでいっぱいでした…┐(´-`)┌

  

で、夜。やはり眠れず、談話室で椅子に座って音楽を聞きながらウトウト。ウトウトし始めた時に、今だ!って感じで病室のベッドに戻り眠ろうとしたのですが、深夜、病室を訪れた方がいまして…。

  

このことについては、書くか書かないか迷っていたのですが、次回、番外編として記録しておこうと思います(*゚ー゚)