複雑型子宮内膜異型増殖症から子宮体がんへ。私の場合。

入院、手術、術後の検査について書いてます(*゚ー゚)

#17 子宮、卵巣摘出手術のための入院 七日目(手術から六日目)

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 【この日の主な予定】皮下ドレイン(おなかの管)を抜く

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この日の明け方、夢を見ました。
20代前半に振られてしまったけど、好きだった人が出てくる夢。楽しくもなく、つまらなくもなかったけど内容は覚えてない。そんな夢。彼以上に好きになる人と会うことはもう無いだろうと思うくらいだったけど、今はもう好きではないし、会いたいという気持ちも全くない。目が覚めた時「嫌だな、弱ってる時にこんな夢。」って思いました。

    

  

さて、そんな入院七日目。
朝の回診時、真っ先に「今日、お腹の管が抜けたらプリンを食べていいですか?」と先生に質問。「一個だけね!」と言われ喜んではいたのですが、この日は手術前からから先生や看護師さんに「お腹の管抜くの痛い? どのくらい痛い?」とぼやき続けてきた皮下ドレイン(お腹の管)を抜く予定があったのです…。回診後、さっそく処置室に呼ばれ診察台に横になりました。

 

先生から「(管を)止めている糸を着るので、ちょっとチクッとしますよ~」と言われ、「い、糸~!? 糸で止まってたの??」と私の恐怖心MAX!! するとちょこっと引っ張られる感じがあり、これから痛いのくるゾ~!! と踏ん張っていたら、もう終わってたっていう…。チクッっとした感じすらなく、「大丈夫だったでしょ?w」と先生からも看護師さんからも笑われてしまいました(*ノノ)

  

この日は他に予定はなく、またも看護師さんに髪の毛を洗ってもらいました。膀胱のバルーンが取れない限りシャワーを浴びられない私にとっては、本当にさっぱりと気持ちが良く、ただただ看護師さんに感謝です。

 

それから、日に日に元気になっていたのですが、ベッドから起き上がったり、横になったりするのはまだ大変で、この日はこんな…

   

  

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ナースコールボタンを床に落っことし、それを拾うためにベッドから起き上がろうとモゾモゾしていたら、上の絵のような状態に! 腹筋に力が入らないので、頭と足がそれぞれベッドの下に垂れ下った状態になるともうお手上げです。数分こんな状態のままどうにもならず、廊下に人の気配がしたら声を上げて看護師さんを呼んでもらうしかないなと諦めかけたら、ちょうど午後の検温で看護師さんが入ってきて救出してもらえましたw 絵心がないのでこれ以上掛けませんが、本当はもっとパンツ丸見え的なすごい格好で…┐(´-`)┌

 

そして、夜。
夕食と一緒に黄色い紙が配られ、何かと思ったら今後の献立表!! 朝と夜に関してはメニューが二種類あって、どちらか選択したのち所定の箱に出しておくよう書かれていました。

食べることには熱心なので、私は食後すぐに書きこみ、いそいそとベッドを抜け出して所定の箱を探したのですが、見つかりません! 通りかかった看護師さんに聞いたらまだ設置前だったらしく、どんな非常時でも食べることには迅速な自分に呆れたのでした…(゚m゚*)

 

【番外編】 深夜の訪問者

これは闘病、治療とは関係のない出来事で、日記に書きとめることはしていませんでした。ただ、忘れることもできなくて【番外編】として書留めておこうと思います。

   

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子宮・卵巣摘出手術のために入院して以来、なかなか眠れない日が続いていました。
主な原因は、手術の傷と体に繋がっている管の類が気になって自由に(無意識に)寝がえりがうてないことでしたが、ベッド自体も私に合わなかったんだと思います。談話室の椅子で眠れるくらいなので、私は特別神経質な人間ではないんですけどネ(ノ∀`)

 

それからもう一つ。
浅い眠りの時に看護師さんが見回りに来て、目が覚めてしまうということもありました。もちろん看護師さんは、患者を起こさないようそーっと入ってくるのですが、入院6日目の深夜もそうでした。

  

ウトウトっとし始めた時にドアをそーっと引く音がして、看護師さんの足音がする。どんどんこちらに近づいてきて、今夜の看護師さんは誰かな?と思って目を開くと姿が見えない。そんなに広い病室でもないのに…なんて考えていた時、体が固まりました。目は見えているのに体が動かない。

  

     あ、金縛り(;゚∇゚)

   

足音だけはどんどんこちらに近づいてくるのに、姿は見えない。なのに不思議と怖いのか怖くないのかわからない。でもその足音がベッドのそばで止まった時に目を閉じたんです。そしたら両肩を掴まれて、前後におもいきり揺すられました。凄くびっくりして心臓がドキドキしているのに、それでもやっぱりあまり怖い感じがしない。そこで体が自由になって初めて「怖い、明日もあったらどうしよう…」と思ったのですが、そのまま眠ったみたいです(゚m゚*)

  

金縛りって体調やストレスが関与していて、それが科学的に証明されているようなことを聞いたことがあるし、もしかしたらただの夢だったのかもしれません。超ビビリな私があまり怖くなかったというのは不自然だし(゚m゚*)

なのでこのことは看護師さんには話さずにおきました。確証のないことで変に怖がらせても申し訳ないので。

    

ちなみに、こんなことがあったのはこの日だけ。
そしてあまり怖くはなかったので、体調の関係で起こったとか、そうではないのかと深く考えず、善意のある誰かが「しっかりしろ!」とメッセージをくれたんだと思うことにしたのでした(*゚ー゚)

 

#16 子宮、卵巣摘出手術のための入院 六日目(手術から五日目)

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 【この日の主な予定】特になし!

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この日もまた目が覚めた時に、昨日よりも体力が回復してる!という実感がありました。椅子にも長時間座っていられるように(1時間半くらい)なり、刺し子や3DSもできるように!

 

そしてこの日は特に予定はなく、闘病中の休日みたいな日。

ただ、看護師さんがお腹の傷を診てくれた時、お腹に刺さっている2本の管(皮下ドレイン)の内、1本が抜けていたことが発覚。そういえば、前日、床に落ちたものを拾おうとした時、お腹に痛みが走ったのですが、その時に抜けてしまったようです。管はテープで何か所も留めてあるので、床に落ちず気がつきませんでした。その後、先生が診てくれて、まさかもう一回刺すなんてことは…(;゚∇゚) とビクビクしましたが大丈夫でした。

    

それから夕方になって母がご近所の方から頂いたお見舞いのプリンやゼリー、チョコレート、クッキーをごっそり持ってきてくれました。ちょうどプリンが食べたかったので、なんてラッキー(*゚д゚*) と思ったのですが、看護師さんからお腹に管が刺してある時には病院食以外の物は控えるようにと言われてしまい、沢山のお菓子を目の前に全てお預け…。心の中は、

  

  お腹の管、どうせなら2本とも抜けてたら良かったのに!!

 

という不謹慎な気持ちでいっぱいでした…┐(´-`)┌

  

で、夜。やはり眠れず、談話室で椅子に座って音楽を聞きながらウトウト。ウトウトし始めた時に、今だ!って感じで病室のベッドに戻り眠ろうとしたのですが、深夜、病室を訪れた方がいまして…。

  

このことについては、書くか書かないか迷っていたのですが、次回、番外編として記録しておこうと思います(*゚ー゚)

 

#15 子宮、卵巣摘出手術のための入院 五日目(手術から四日目/この日も点滴との戦い)

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 【この日の主な予定】点滴、硬膜外麻酔の管を抜く

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この日は、朝目が覚めた時に「昨日より体力が回復してる!」という実感がありました。

 

ご飯も重湯から五分がゆになり、おかずも付くように! が、あまり食欲は回復せず困ったような、でもいっそこのまま小食の人の仲間入りに…(゚m゚*)イヒヒ なんて思ってみたり。なんせ普段なら「一気に5本は飲める!!」と思っていた(ヤクルトの)ジョアを半分残す程だったので…。

  

と、そんなことはともかく、この日も回診後は点滴との戦いです。

もう何回刺し直したか数えるのも嫌になり、覚えていないのですが、数回ダメだったあと先生が手の

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赤く丸を付けた辺りをアルコール綿で拭きはじめまして…。え、そんな皮の薄いとこって痛いんじゃないの?って思っていたら、まず一回目、中指の下に刺し、想像通り激痛。そして失敗。次、人差し指の下に刺してやはり激痛。んが、刺した後5分くらい指がしびれる程痛かったのですが薬がボトボト落ち始め、前日深夜2時半までかかった点滴が、16時前には終わったのでした! ちなみに痛さは、腕に刺した時の5倍(私比w)です(゚д゚)

  

と、こんな感じで辛く痛かった点滴生活も、入院予定表によれば今日でお終い!! 「超、嬉しい!!」と看護婦さんに伝えたところ… 「でもなー、ルッカさん、ご飯あんまり食べてないでしょう? だから、先生が栄養を点滴で入れるって言うかもしえれないよ~?」と冗談半分(半分はホント!)に言われ、慌ててご飯を完食宣言したのでした。

   

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これはその日の昼食。いきなり苦手なお肉で、戻しそうになるのを我慢しながら泣く泣く食べましたw

  

それから、この日は午前中に手術の日に(背骨の)脊髄に通していた管を抜きました。あっという間だし痛みは全くないのですが、体の中を管がニュルっと抜けるのが気持ち悪いです(;゚∇゚)

 

さらに、午前中、看護師さんが二人掛かり(一人の看護師さんが新人さんだったからかもしれません)で髪を洗ってくれました。本当にさっぱりして気持ちが良かった。感謝、感謝です。

 

と…、午前中盛りだくさん(?)だったせいか、午後は少し疲れてしまってダウン。夜、眠れ無いと困るので、お昼寝していたわけではないのですが、それでもやっぱり夜は眠れない。深夜、談話室で音楽を聞きながら椅子でウトウトするのが日課になってしまったのでした(ノ∀`)

 

#14 子宮、卵巣摘出手術のための入院 四日目(手術から三日目/点滴との戦い)

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 【この日の主な予定】点滴

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この日もベッドから起き上がる、歩く、はまだまだ大変。それでも傷の治りが悪くなっては困るので、看護師さんに言われ通りゆっくりでも廊下を歩く歩く。

朝からご飯も出るようになったのですが、重湯、お味噌汁の上澄み(?)、くず湯等々、お腹が空かない上に見ても食欲のテンションは上がらないメニューの数々。贅沢を言ってはいけないけれど、がんばっても1/4ほどしか食べられませんでした。

 

とはいえ気持ち的には、私はもう傷が治るのを待つだけの人!と思っていたので、のんきに過ごしましょう、そうしましょう(*゚д゚*) と考えていると、この日と翌日の二日間ではありましたが、点滴との戦いが待っていたのでしたヽ(;´д`)ノ

   

考えてみたら手術日の午前中も点滴の針を5,6回さし直していて、既に左腕に8cm、右腕に5cm程の紫色の大きな痣ができている私の腕。先生、看護師さん、自分、皆、頑張ってやっと刺さったのだからあと二日間もってくれたらよかったのに、刺してあった血管から薬が落ちなくなってしまったのです。なので刺し直し。今回も看護師さんが何度も蒸しタオルで私の腕を温め、「血管出ろ~~出ろ~~」とお呪いまでしてくれたのになかなかでません。結局、5回刺し直して、たまたま通りかかった部長先生を看護師さんが「あ、先生!!」と呼び止め対応してもらい、やっと点滴が落ち始めたのでした。

が、腕を少し動かし管の角度が変わってしまうともう薬が落ちない。なので薬がポタポタと落ちる箇所をずっと見張らねばならず、夕方に終わるはずの点滴が、なんと深夜2時半までかかったのでした…(´_`。)

  

と、午前中はこんな感じの点滴騒動(?)の他に、咳が出たこともあってダウン。咳はお腹にモロに響くので、喘息だったらどうしよう…と怯えていましたが、この後少し眠ったせいか午後には元気を取り戻しました。看護師さんが背中をさすってくれたのも助かりました。

  

それから午後には叔母がお見舞いに来てくれて、すぐに帰ってしまったけれど元気に話ができて良かったです(´∇`)

   

夜になるとまだ38度以上の熱が出たり下がったり。腰痛はだいぶ良くなったけど、おなかの傷が気になって横向きになれず、寝がえりも打てないのでまとまった時間眠ることができません。なので深夜フラフラと廊下を歩き、談話室で音楽を聞いていました。そうやってリラックスして椅子に座っていた方が眠りやすく、小一時間過ごした後部屋に戻って休んだのでした。

 

ちなみに、深夜に廊下を歩いたり談話室にいることを注意されることはありませんでした。元々、ママさんとお腹が空いた赤ちゃんが元気に泣きながら授乳室まで廊下を行き来するので、深夜もそこそこ賑やかでしたし(゚m゚*) 

看護師さんから「眠れない?」「大丈夫?」と声はかけられますが、「ここの方が眠れる気がする」と言うと、「そういう方たまにいるんです!」と言われたりして、本当に自由。なので眠れないことがプレッシャーにならず、それが精神的にも体力的にもありがたかったです。