複雑型子宮内膜異型増殖症から子宮体がんへ。私の場合。

入院、手術、術後の検査について書いてます(*゚ー゚)

#30 病気中の支え

昨日(2016年4月4日)のテレビ朝日の「しくじり先生 俺みたいになるな!!」という番組で、お笑いコンビのはんにゃ/川島さんが腎臓がんを告白したそうです。

番組を見ていなかったので詳しい内容は分かりませんが、このお話に関するネット記事をいくつか読み、以前より思っていたことが二つあるので、そのことについて書いてみます。

 

まず一つ目。

がん保険のありがたさ】

当初、病気のことは公表しないつもりだったはんにゃの二人。理由は、笑ってもらえなくなるのでは?という二人の考えから。
それが一転、公表に至ったのは、川島さん(金田さんも?)は保険に入っておらず、病気に対して備えることの大切さを伝えたいという思いからだそうです。

これは私もとても大切なことだと思います。
私自身は、社会人になった20代半ばに保険に加入しました。ただ、当時はもちろんいつか病気になるかも…という考えがあった訳ではなく、なんかみんなも保険入ってるしぃ? みたいなノリでした。保険のセールスさんのアドバイス通りにほぼ何も考えず加入したため、正直、自分が47才でがんになり、保険会社に連絡するまでどんな保険に入っていたか真剣に考えたことがなく、え、がん保険入ってる? ラッキー!って感じでしたし(゚m゚*)
 
それでも今は…、二人に一人ががんになると言われている時代。
 
保険会社に連絡をするとすぐに必要書類を届けてくれ、病院の診断書と一緒に渡すと(提出時も取りにきてくれました)、一週間後には入金がありました。掛け金や会社によって受け取る額は違うと思いますが、入院費用を賄うこともできましたし、私は実家暮らしで家賃や光熱費がいらないということもあって“ご飯を食べるだけ”なら、贅沢さえしなければ半年くらいは働かなくても大丈夫そうな保険金が給付されました。軽~いノリで保険に入った当時の私を褒めてあげたいくらいですw

保険は病気にならなければ無駄なお金になってしまうかもしれません。
けれどがんに限らず病気に備えることは、万が一病気になった時の支えになってくれると思います。
    
     
そして二つ目。

【気持ちを伝える言葉の支え】

保険のことを長々と書きましたが、私自身としては強く伝えたいのはこちらです。

川島さんの相方・金田さんは、川島さんのがんを知り「頭が真っ白になって、何も川島に言ってあげられなかった」と記事にありました。
この金田さんの気持ち、男性同士としての照れや、コンビとして言葉は無くても伝わるものがあるのかな?と想像します。

ただ私としては、もし誰かに病気を告白されたら、何か言葉を掛けてあげて欲しいという気持ちが強くあります。

それはなぜか…

私は自分自身のがんをブログで告白し、Facebookでも公開しました。
よく合う友人にはもちろん口頭で伝えましたし、仲はよいけれどあまり合わない友人にはメールや手紙で伝えました。
 
なんでそこまで公表するの?
 
と思う方もいるかもしれませんが、ブログに関しては、自分が手術をする際、どんなことになるのか知りたいと同じ病気の方のブログをたくさん拝見し、安心を頂いたこともあり、自分の経験もほんの少しでも誰かの役に立てば…との思いからです。
 
そして友人に告げたのは、そろそろこんな病気になる年代に差し掛かかっている事、検診、特に避けて通りたい思いに駆られる婦人科検診についてもどうか受診して欲しいという願いから。これからだって長く友人として、楽しく元気に付き合っていきたいし。
  
さて、公表した結果はどうだったと思いますか?

  
すぐに連絡をくれた人、しばらくしてから連絡をくれた人、無反応な人さまざまでした。
正直に書くと、無反応な友人には寂しいという気持ちになったし、なにより慰めてほしいと思って公表したわけではないのに、寂しいと感じる自分がとても嫌でした。

ただ、しばらく日数を置いてから「ショックで、すぐに反応できなかった」という友人が何人かいたんです。
それを知った時、私はあぁ、そうか…と思い至りました。自分が病気だと全然平気なんだけど、もし自分が友人から突然「がんだけど、初期だからぜんぜん大丈夫!」と明るく言われたってそりゃショックを受けるな…って。
告白される側の気持ちを知ったこと。これは本当に友人に感謝しなければなりませんし、そんなこともあって私なりにですが金田さんの気持を理解できたと思うのです。
       
ただ、先に書いた通り、私としてはそれでももし誰かが病気になって、それを伝えられたら何かを言葉を掛けて欲しいという思いはかわりません。

だって、とっても嬉しかったんだもの。

もしもショックで言葉が見つからないなら、それを正直に伝えたらいいんじゃないかな。「ショックで言葉がみつからないけど、心配です」って。そんな一言で、元気で頑張ろうって思えるものなのです(*゚ー゚)

   

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